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とあるVimmerのブログ

VimConf 2019を終えて

VimConf 2019を終えて

こんにちは、IKです。

VimConf 2019が終わり、記事も多く出ています。自分も書こうと思います。

ただし、自分は登壇者側としてどう感じたかを書きたいと思います。

はじめに

僕はVimConf 2018が初めてのVimConfであり、今回で2回目の参加でした。 VimConf2018に参加した僕は、そこで多くの方からたくさんの刺激を受け、ツールとしてしか使っていなかったVimに対し、見方が大きく変わったイベントでした。

また、懇親会では、暗黒美無王ことShougoさんと話す機会をいただき、たくさんの刺激を受けました。中でも、OSSに対するコントリビューターが少ない話を聞き、衝撃を受けたことを今でも覚えています。

今回の僕の発表は、自分の経験を話すと共に、OSSに対するハードルを下げ、コントリビューターが増えることを願いながら発表しました。

発表前にしたこと

call for proposals提出

call for proposalsを提出するために意識したことは、自分が聴衆に何を伝えたいか、ということです。それを意識しながら、自分がVimを使い始めたきっかけから、提出当時までの経験 "2019-08-05 23:59 (JST)" までを書き、それを通して自分は

OSSに貢献することは怖いことではない。みんなで貢献して、より良いPluginをみんなで作っていこう!

と伝えたい、と書きました。

いろんな方にcall for proposalsをレビューしてもらいました。ありがとうございました。

スライド作成、発表練習

私は、今回の発表は聴きやすい、Lightning Talkのような発表を意識しました。できるだけ聴衆に自分の言いたいことを簡潔に、わかりやすく伝えるため、一枚のスライドの情報量をできるだけ減らし、起承転結がしっかりと成り立つような構成を意識して作りました。

ちなみに、これはVimConf 2017, 2018の登壇者である@lambdalisueさんの発表を意識しました。

https://www.youtube.com/watch?v=zkANQ9l7YDM

https://www.youtube.com/watch?v=J5BX1FXnKBw&list=PLx8bw5NQypsnlh5K5LZAaFvAdxfGpt2iq&index=8

(僕はこの発表にめちゃくちゃ刺激を受けました...!)

発表練習は、大学の大教室を借りて、放課後に練習をしました。 同時に大学の友人である@taken_0114に、スライドの写りやデザインをレビューしてもらいながらスライドデザインの修正を同時に行いました。

(めちゃくちゃお世話になりました...!)

最後の方で、patchを投げやすいリポジトリを紹介するために、予め準備をしておきました。具体的には以下の2つを紹介しました。

defx-iconsにpatchを投げやすいように、計画的にpatchを書きました。 具体的には、.mjsのファイルに.javascriptのiconを表示させるpatchを過去に書いておき、commit履歴を見ればだいたいどんなpatchを書けばいいか雰囲気でわかるようにしておきました。(発表の中では.tomlファイルにアイコンを追加するようなpatchを提案しました)

nerd-fontsを使っています

これらの準備に時間を書けて、できるだけ本番に緊張しないように準備して望みました。(それでもめちゃくちゃ緊張しましたが...)

発表してみて

発表前は、正直不安しかなかったです。自分は学生ですが、聴衆のみなさんの多くは社会人です。やはり人生に対する経験量も違い、僕の発表はみなさんにとって意義のあるものなのか、といつも自問自答していたことを今でも覚えています。

しかし、その不安は発表をしているうちになくなりました。発表しながら周りを見渡すと、自分の発表を頷きながら熱心に聞いてくれる方がいて、とても嬉しかったです。また、多くの方が僕の発表を楽しんで聞いてくれたことをtwitterから感じたときは、涙が出たことを覚えています。

自分が仕組んだリポジトリにもPull Requestが送られ、無事マージされたところを見たときはとても嬉しかったことを覚えています。ほぼ同時に二つの同じPRが作成されたことは予想外でしたがw

また、自分が意識した発表者である@lambdalisueさんにとても褒めてもらい、大変光栄に思いました。

最後に

この発表は決して一人では成功させることができませんでした。 僕の発表を事前にレビューしてくださった大学の友人、VimConfのスタッフの皆様、両親、僕が送ったPull Requestに真摯にレビューしてくれた方、そして僕の発表を聞いてくれた皆様、ありがとうございました。 おかげで僕は楽しんで発表することができました。

僕の発表を聞いて、OSSに対する見方が変わったり、OSSに貢献してみようと思う方がいれば嬉しいです。 実際に、参加者の方で、すでにpatchを投げてくれた方がいたりして、僕は光栄に思います。 また、発表した自分もpatchを投げ、知識をつけていきたいと思っています。 ゆくゆくは、Vim関連以外のソフトウェアに対しても挑戦していきたいです。

来年のVimConfも楽しみにしています。

:qa!

Reference

speakerdeck.com